今度はボールペン:クロス・エッジ [モノ語り:文具]
大変長らくのご無沙汰でした。
昨年の11月から,少々仕事が立て込み,同時に文章を書く意欲もわかずにずっと放置していました。
昨年書いたのは10本以下。もう少し,日々に余裕を持って過ごせたら,もうちょっと書けるのかも。
そして,今年最初の記事も,やっぱり文具話なのでした。
今年も,ようやく卒業研究や学期末試験の修羅場が一段落(まだ終わってはいませんけど)しました。
例年,自分が担当した卒研ゼミ生には筆記具を贈っていますが,今年度の2人の学生に贈るものを購入した際,同時にクロスの「エッジ」を自分用に購入しました。
以前書いた通り,採点や実習レポートの添削にボールペンを使うと,ものすごいスピードでインクがなくなっていくために万年筆に切り替えたのですが,添削以外の仕事では油性ボールペンがないと困るときもあります。今までは,三菱uni「ジェットストリーム」の替芯を入れたLAMY「ティポ」や,同じLAMYの「ロゴ」を使っていたのですが,「ティポ」は今一つ自分の手に合わないのか,どうも握りにくく書きにくく,他の軸を探していました。
エッジは「セレクチップ・ローラーボール」というペンで,規格が同じ油性ボールペンやローラーボールリフィルを入れ替えて使えます。12センチほどの長さで,使うときには胴軸の真ん中あたりで引っ張って伸ばすとペン先が出てくる,というスライド式。ボールペンにしては軸が太く,重さも30gほどあるので,滑りのよいインクでもしっかり書けそう。
赤のローラーボールリフィルを購入して早速書いてみると,0.7mmというサイズ表記にしては,やはり太い。とてもレポートの行間にコメントを書き込める太さではありません。セレクチップで赤インクがあるのはこのローラーボール芯だけです。替芯は1本800円近くするのですが,このローラーボールのインクは減りも結構早いらしい。インクの赤い色自体はきれいなのですが。
それで,他のボールペンの替芯で入りそうなのがないかとネットで調べましたが,セレクチップリフィルと互換性があるものは見当たらず。
エッジは,口金を外してリフィルを入れ替えるのですが,中を見てみると,口金の中にスプリングがあるくらいで,胴軸側には特別な引っかかりなどは見当たりません。
とすると,サイズさえ合えば入るものがあるかもしれません。そのままでは無理でも,少し手を加えるくらいなら許容しよう,ということで,手近の替芯で試してみました。
まずは手元にあったサラサ(ゼブラ)の替芯(エマルジョンインク)。形状はセレクチップリフィルそっくり。軸には収まりましたが,ペン先部分の長さがセレクチップリフィルより短くて,筆記状態にしてもペン先が十分に出てこないため,これは断念。
続いて,使いかけのジェットストリームの芯を,手元のペン(ティポではなく本物のジェットストリーム)をばらして取り出してみました。全体的な形状を比べると,インクタンクの部分は細いのですが,ちょうどペン先の付け根の「首」の部分が同じくらいの太さで,ペン先の長さもほぼ同じです。全長は,1~1.5mmほどジェットストリーム芯の方が長い。
これを入れてみたら,ちょうど「首」が口金の付け根部分にぴたりと収まりました。しかし,セレクチップリフィルよりも長いせいか,今度はペン先がやや出すぎ。しかも,ペン先を収納するとき「カチッ」と収納されるはずが,十分に戻り切らないようです。
そこで,プラスチック用のヤスリでジェットストリーム芯の後端を少しずつ削っていくと,「カチッ」と音がして収納されるようになりました。書いてみると,リフィルのがたつきもなく,まったくストレスなく書けます。ティポよりも自分の手に合っていて握りやすく,適度な重さもあって書きやすい。
そしてこれは偶然なのかもしれませんが,セレクチップリフィルよりも固定がしっかりしています。ローラーボールで書いていたときは,わずかにペン先のがたつきがあったのですが,それがほぼ解消されて実に快適。
他のセレクチップ(シーシリーズなど)では使えないかもしれませんが,エッジをお使いの方は試してみてはいかがでしょうか(くれぐれも自己責任で。たまたまうまくいっただけという可能性もあります)。
ジェットストリーム芯はそのままの状態でも使えますが,明らかにセレクチップリフィルよりも長いので,収納したときに口金の中に収まりきらず,ポケットやペンケースの中でインクが付着するおそれがあります。何より私はこの「カチッ」と収まる感覚が好きなので(笑)。
ジェットストリーム芯を短くするときは,後端部を「ヤスリで削る」ことをお勧めします。それほど大量に削るわけではないのでヤスリで十分ですし,万が一の「切り詰めすぎ」の心配がありません。きちんと長さを測って切り落とせば大丈夫でしょうが,その場合も最後にヤスリがけをして後端部を平らにしておいた方がよいと思います。
※追記
ジェットストリーム芯の素材は硬く,また普通のボールペンの替芯よりも太いので,カッターやナイフなどで切り落とすのは大変です。
昨年の11月から,少々仕事が立て込み,同時に文章を書く意欲もわかずにずっと放置していました。
昨年書いたのは10本以下。もう少し,日々に余裕を持って過ごせたら,もうちょっと書けるのかも。
そして,今年最初の記事も,やっぱり文具話なのでした。
今年も,ようやく卒業研究や学期末試験の修羅場が一段落(まだ終わってはいませんけど)しました。
例年,自分が担当した卒研ゼミ生には筆記具を贈っていますが,今年度の2人の学生に贈るものを購入した際,同時にクロスの「エッジ」を自分用に購入しました。
以前書いた通り,採点や実習レポートの添削にボールペンを使うと,ものすごいスピードでインクがなくなっていくために万年筆に切り替えたのですが,添削以外の仕事では油性ボールペンがないと困るときもあります。今までは,三菱uni「ジェットストリーム」の替芯を入れたLAMY「ティポ」や,同じLAMYの「ロゴ」を使っていたのですが,「ティポ」は今一つ自分の手に合わないのか,どうも握りにくく書きにくく,他の軸を探していました。
エッジは「セレクチップ・ローラーボール」というペンで,規格が同じ油性ボールペンやローラーボールリフィルを入れ替えて使えます。12センチほどの長さで,使うときには胴軸の真ん中あたりで引っ張って伸ばすとペン先が出てくる,というスライド式。ボールペンにしては軸が太く,重さも30gほどあるので,滑りのよいインクでもしっかり書けそう。
赤のローラーボールリフィルを購入して早速書いてみると,0.7mmというサイズ表記にしては,やはり太い。とてもレポートの行間にコメントを書き込める太さではありません。セレクチップで赤インクがあるのはこのローラーボール芯だけです。替芯は1本800円近くするのですが,このローラーボールのインクは減りも結構早いらしい。インクの赤い色自体はきれいなのですが。
それで,他のボールペンの替芯で入りそうなのがないかとネットで調べましたが,セレクチップリフィルと互換性があるものは見当たらず。
エッジは,口金を外してリフィルを入れ替えるのですが,中を見てみると,口金の中にスプリングがあるくらいで,胴軸側には特別な引っかかりなどは見当たりません。
とすると,サイズさえ合えば入るものがあるかもしれません。そのままでは無理でも,少し手を加えるくらいなら許容しよう,ということで,手近の替芯で試してみました。
まずは手元にあったサラサ(ゼブラ)の替芯(エマルジョンインク)。形状はセレクチップリフィルそっくり。軸には収まりましたが,ペン先部分の長さがセレクチップリフィルより短くて,筆記状態にしてもペン先が十分に出てこないため,これは断念。
続いて,使いかけのジェットストリームの芯を,手元のペン(ティポではなく本物のジェットストリーム)をばらして取り出してみました。全体的な形状を比べると,インクタンクの部分は細いのですが,ちょうどペン先の付け根の「首」の部分が同じくらいの太さで,ペン先の長さもほぼ同じです。全長は,1~1.5mmほどジェットストリーム芯の方が長い。
これを入れてみたら,ちょうど「首」が口金の付け根部分にぴたりと収まりました。しかし,セレクチップリフィルよりも長いせいか,今度はペン先がやや出すぎ。しかも,ペン先を収納するとき「カチッ」と収納されるはずが,十分に戻り切らないようです。
そこで,プラスチック用のヤスリでジェットストリーム芯の後端を少しずつ削っていくと,「カチッ」と音がして収納されるようになりました。書いてみると,リフィルのがたつきもなく,まったくストレスなく書けます。ティポよりも自分の手に合っていて握りやすく,適度な重さもあって書きやすい。
そしてこれは偶然なのかもしれませんが,セレクチップリフィルよりも固定がしっかりしています。ローラーボールで書いていたときは,わずかにペン先のがたつきがあったのですが,それがほぼ解消されて実に快適。
他のセレクチップ(シーシリーズなど)では使えないかもしれませんが,エッジをお使いの方は試してみてはいかがでしょうか(くれぐれも自己責任で。たまたまうまくいっただけという可能性もあります)。
ジェットストリーム芯はそのままの状態でも使えますが,明らかにセレクチップリフィルよりも長いので,収納したときに口金の中に収まりきらず,ポケットやペンケースの中でインクが付着するおそれがあります。何より私はこの「カチッ」と収まる感覚が好きなので(笑)。
ジェットストリーム芯を短くするときは,後端部を「ヤスリで削る」ことをお勧めします。それほど大量に削るわけではないのでヤスリで十分ですし,万が一の「切り詰めすぎ」の心配がありません。きちんと長さを測って切り落とせば大丈夫でしょうが,その場合も最後にヤスリがけをして後端部を平らにしておいた方がよいと思います。
※追記
ジェットストリーム芯の素材は硬く,また普通のボールペンの替芯よりも太いので,カッターやナイフなどで切り落とすのは大変です。
初めまして
私も一目惚れでこのペンを買ったのですが、
替え芯の太さに悩み、
また、芯の値段の高さに悩んでいたところ
このブログを拝見して、やってみました。
ヤスリがなかったので思い切ってハサミで
切ると上手くいきとても嬉しいです!
困っていたのでとてもためになりました。
ありがとうございました!
by CROSSボールペンについて (2014-08-13 10:35)