SSブログ

春の筆記具祭り [モノ語り:文具]

 このだらだらっぷりに,もうそろそろやめてもいいか,と思いつつ,まだ書いてます。
 昨年の夏に祖母が亡くなり,しばらく気分が乗らなかったのと,その後も何となく「すさまじく忙しいわけじゃないけど,途切れない」状況で仕事が続いていて,前の記事にコメントを頂いていたことすら,ついさっき気づいた次第。

 先週末に今年度の卒業式を終え,私のところの卒研ゼミ生たちも大学から巣立っていきました。今年度の卒研ゼミ生たちにも,例年と同じく万年筆を贈りました。
 今週末には春のオープンキャンパスがあり,来週の木曜日には,もう新年度のガイダンス。毎年ほんの短い春の休み期間を使って,また文具探しをしてきました。

 いつも万年筆やインク(特に色彩雫)を購入しているデパートで,高級筆記具コーナーが改装され,同じフロアの紀伊国屋と統合されました。まったく別の用事(プラチナのクリーナーを探してた)でそこへ行った際,あるペンを発見。ある動画が紹介されるやブーム(?)となり,軒並み売り切れて,今も入手不能というPILOT「エラボー」です。本当にラッキーな偶然でした。あの動画で使われているのは海外版のナミキ・ファルコンですが,国内ではエラボーの名で売られています。
 私が買ったのは廉価版の樹脂軸の赤で,ニブはSF(軟細字)。色彩雫「月夜」を使って,つけペンで試し書きしました。同じPILOTのカスタムなどに使われているニブとは,タッチが違います。でも,書きやすい! 会議での記録取りなど,早書きが必要な場面には向かないかもしれませんが,書いていて楽しくなります。いろいろ迷った後,ペリカンのブルーブラックを入れて使っています。
 エラボーを使っている方は御存じでしょうが,実はあの動画ほど柔らかいペンではありません。あれは,動画の方がカスタムしたニブを使っているそうですね。本人のコメントにも「たいていの万年筆は,ここで描いたような線を描けるようには作られていないよ」とあります。それに,あの書き方を見るに,たぶんカリグラフィをやっている方ではないかなあ。私は怖くて真似できません。ニブを傷めてしまいそう。ぐわっと開いて太線→2本線とか,無理無理!

 あと2本は,どちらもプラチナ万年筆の製品です。プラチナからは,廉価版のプレピーやプレジールなどが出ていますが,採点用の赤ペン(採点ペンという名前で売られてますね)しか買ったことがありません。
 今回買ったのは,#3776センチュリー・ブルゴーニュと#3776センチュリー・ブラックインブラック。#3776センチュリーは旧#3776の後継で,大型の14金ペン先にバランス型(葉巻型)のボディ。高いんだろうなあ,とばかり思っていたら,何と,定価で10500円。↑のデパートとは別に,いつも買い物に行く文具店で割引価格で売られていました。
 ブルゴーニュは,1年ほど前に最初のロット600本がシリアルナンバーカードつきで発売されました。買ったのは極細です。私が持っているどのペンよりも細いです。ロットリングの製図ペン並みで,モレスキンの方眼にびっしり書けます。ただ,その分インクフローが渋くなるようで,書くとちょっとカリカリした感覚です。粘度の高いインクでは,ほとんど書けないかも。
 ブラックインブラックのニブは「細軟」にしました。以前『趣味の文具箱』の軟調ペン先特集で,エラボーやフォルカン(PILOTの軟調ニブ)と一緒に紹介されていたニブで,使ってみたいと思っていました。ところが,これもあちこちで品切れ。ネットで情報を漁ってみると,細軟は,地金そのものが他のペンより薄く,よくしなる特殊なニブなのだそうです。これも書きやすい。
 ただ,一方の極細ブルゴーニュは,今ひとつ使い途に困る感じ。
 ということで,細軟の首軸をブルゴーニュの胴軸とキャップに組み合わせ,首軸だけが黒いブルゴーニュに(笑)。ぱっと見,そこそこ格好よい(ペリカン・スーベレーンのルビーレッドみたい)ので,極細の使い途を思いつくまでは,しばらくこのハイブリッドセンチュリーで使います。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

HTC J Butterfly インプレ春の紙モノ祭り ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。