続・万年筆の修理

　プロギアスリムミニの修理の見積もりが来ました。
　午前の授業中に，研究室に置いたままのスマートフォンに謎の番号から着信があり，放っておいたら，夕方同じ番号からもう一度かかってきました。それが，セーラーの修理担当部署からの連絡。
「修理見積もりが出ました」

　最悪ペン先の交換で１万円コース，と覚悟していたのですが，
「いくらになりましたでしょうか」
「今回の件では，1944円になります」

　1944円？　せんきゅうひゃくよんじゅうよえん？

　それは１ケタ間違っとるんじゃないのかと思いつつ，
「えーと，どんな修理になるんでしょうか」
「今回はオーバーホールということで，ペン芯の締めつけとパッキンの交換，それからペン先の調整となります」

　パッキンを交換するのは，一度ペン先をペンから抜くのかもしれませんね。
　でも，ペン先は交換せずに，同じものを調整して再度取りつけると。書き慣らしたペンをそのまま戻してくれるということでしょう。

「料金の方は，どうやってお支払いすれば？」
「それなのですが，修理が完了して，ご住所にペンをお送りします。そこに返信用の封筒を同封しておきますので，料金分の郵便切手を入れていただいてお送りください」

　料金の安さにも驚きましたが，切手で支払いというのは，なんか久しぶりに聞きました。

　あと10日から2週間ほどかかりますと言われましたが，ともあれ，手になじんだペンが戻ってくることになりました。

　そして，しまった場所がわからなくなっていたモンブラン#12は，しまってあったペンケースごと無事仕事場で発見。