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新しいエスクードに乗ってきました [クルマ:エスクード]

 久方ぶりのエスクード話。マイナーチェンジを果たした3代目エスクードに試乗してきました。

 2月に中古で購入したSX4は,登録が昨年の7月で,購入時点で登録から7ヶ月というクルマだったので,今月ちょうど12ヶ月の点検となりました。案内をいただいたのは,いつも整備やらオイル交換やらを頼んでいるスズキ自販北陸の営業所。いつもの通り自走で持ち込みです。

 営業所の真ん中には,マイナーチェンジしたばかりの新型エスクード(CBA-TDA4W)・ヘリーハンセンリミテッドが鎮座。ちょうどCMでインディ・ジョーンズのテーマをBGMに走ってるやつの限定車(1000台)です。
 営業所に行くといつももらえるドリンクチケットでお茶をもらい,さらに今はアイスクリームサービスをやってるとかで,ハーゲンダッツのワイルドアップル(青リンゴ)のジェラートをいただき,点検メニューの提示を待ちます。今回は,定期点検&オイル・オイルフィルター交換。1時間半待ちです。

 点検終わって精算も終わって,何となく,「まだ(新型の)試乗車は来てないんですか?」と訊いてみました。3代目が出たばかりの頃,同じようにこの営業所で試乗したのですが,そのときは石川県近辺でただ1台の試乗車と言われた記憶があったからですが,あっさり「ありますよ」とのこと。でも,いつも試乗車が並べてあるあたりにはワゴンRとパレットしかない。
 でもまあ,乗せてもらえるというのだからとりあえず申し込み。すると,すぐに「準備できました」と呼ばれます。営業所の入口脇に駐めてあったのが,そうでした。いつもここにあるのは販売用に展示してある中古車だったので,試乗車だとは思ってなかった。

 さて,インプレッション。
 今回試乗したのは,新型エンジンのうち直4-2400cc(J24B)の方です。V6-3200ccの方は,まだ営業所の方も乗ってないとか。
 取り回し自体は,以前試乗したモデルチェンジ直後の3代目の1型と同じです。久々にエスクードに乗ると,やっぱりアイポイントが高い。しかも,1型からタイヤがさらに大きくなり,18インチになっています。バネ下が重くないかい?
 コンソール。円形の3連メーターは自発光式。速度計がセンターに配置されるのは,意匠こそ違いますがSX4と同じです。速度計の下部にマルチインフォメーションディスプレイ。瞬間燃費や航続可能距離などが表示されます。航続可能距離を出してくれるのは面白い。SX4ではコンソール中央のエアコン吹き出し口の上(ヴィッツなんかのセンターメーターの位置)に瞬間燃費が出ますが,エスクードの位置だとやや視線の移動が多くなります。
 さて,エンジンをかけて営業所から出ようとして真っ先に気づいたのはウィンカー音。なんか大きくなってる! それも,あまり不快な音じゃなく,クリック音に近い軽快な音。1型もSX4も,「え? 本当にウィンカー出してる?」と思うくらい音が小さいので,いい改良ではないでしょうか。
 そのまま道路に出ていきます。2400ccのJ24B型エンジンは,音も静かで加速も滑らか。ちょっと混雑気味だったので,一気の加速までは試せませんでしたが,カタログ上で1.6トンを超えた車体を「ぐいぐい引っ張る」というよりは,「するすると押し出していく」ような印象です。単に加速の「鋭さ」だけで言えば,遙かに軽いSX4の方に分がありますが,重い車体を走らせる余裕が,J24Bには感じられます。減速では,1型にあった「やたらにキックダウン」を,あまり感じなくなっていました。
 信号で停止したとき,同乗していた営業所の方が,「実は,このシフトゲートの樹脂パーツは,金型を造っている会社が金沢市内にあるんですよ」と言われたので,シフトの使い方の話になりました。「最初に3代目に乗ったときに,オーバードライブスイッチがないので,どうやればいいか一瞬迷いました」と言って笑ったのですが,停車中にN→D→3と動かしてみて,「ん?」と思ったのです。いつもと違うのです。
 シフトゲートのゲートパターン,変わってる? 少なくとも,SX4や現行のスイフトとは違います(そこのところ,1型のオーナーの方々いかがでしょう?)。

080713_01.jpg

 左がSX4(&スイフト)の4ATゲートで,右がエスクード(スズキのカタログ写真そのもの)。
 パーキングポジションからNレンジまでは,Pから「左→下→右」でRレンジ,Rから「下→右」でNレンジで,そこから下げるとDレンジ。ここまでは両者とも同じですが,3レンジから後が違います。D→3は,SX4では右へ,エスクードでは左へ動かします。そこから後は刻まれているゲートパターンは違いますが,操作のパターンは同じ。何か理由があって変更したのか,ちょっとわかりません。見た目にはエスクードの刻み方の方が,より直線的なイメージがありますね。
 D←→3←→2は,すべてワンアクションでシフトアップ・ダウン可能ですが,2→Lにシフトダウンするには,いったん左へ動かして下げる,というダブルアクションが必要。SX4タイプもエスクードタイプも同じです。シフトレバーにボタンがないゲート式ですから,ワンアクションでシフトダウンしてしまわないように,ということですね。意外にこのシフトは軽く動かせてしまうので,これは重要。同じようにR←→Nもダブルアクションです。

 前方および後方視界。サイドミラーは,親水処理がしてあり,ブルーがかっています。これは変わっていない・・・のかなあ? ちょっと縦が短くなっているようにも思ったのですが,相変わらず非常に良好な後方視界を確保できます。前方視界の良さは言わずもがな。車体の見切りは,前方後方ともにちょっと難しそうです。
 そう言えば,1型のインプレを書いたとき,“つくばーど”の嵐田さんに,サイドミラーの大きさをほめたのは,おそらく私が初めてだというコメントをもらったっけ。

 とにかく,静かで滑らかで,というのが一番大きな印象。2.4リッターというから,もっとこう「ぐわわぁーん」と盛り上がるような味つけを想像していたのですが,違いました。
 力強さより,滑らかさ。硬さより,しなやかさ。猛々しさより,穏やかさ。
 CMではとんでもない悪路を走っていますが,あんなところを走らせるユーザーはおそらく一握りでしょうから,エンジンやサスのこの“味つけ”は,オンロード志向が強くなったと言ってもいいかと思います。
 試乗中,話に夢中になって(私ではなく営業さんが(笑)),曲がる場所をちょっと行き過ぎ,少々狭い道へ入ってしまったのですが,ステアリングに対する追従性がよく,あまり不安は感じませんでした。ひょっとして,ステアリングの追従性自体はSX4よりもいいかも,だ。
 今回走ったところはすべて平地で,登坂の走りを体感することができませんでした。市街地では充分なパワーとトルクを持つJ24Bが,果たして1.6トンあまりの車体をどう登らせるのか,興味深いところです。トルクもパワーも充分でしょうが,そのときどれくらいガソリンを食うか,あるいは何速で登っていくかですね。

 試乗した後で,いつも整備の方を担当してもらう方と少し話したのですが,「3.2リッターの方は,またかなり力強さが違うらしいですよ」とのこと。まだ乗ったことがないとおっしゃっていました。
 その流れで,「SX4も,走らせてみると,やっぱり2.0リッターを買って正解だったと思うんですけど,2.2リッターNAか2.0リッターターボでも面白そうですよねえ」と話を振ると,どうも下半期に,いわゆる「ワークス」――エボリューションモデルが出るかも,という話があるようだ,という話を聞けました。「かも」だの「あるようだ」だのと,ずいぶんと歯切れが悪いのは,まあ,メーカーの人間としてうかつなことは言えないからでしょう。
 いずれにしても,出たらぜひ試乗してみたいものです。


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