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新年度の仕事道具 [モノ語り:文具]

 震災以来,こちらもどうにも落ち着かないままに日は過ぎて,新学期が始まりました。すでに,新入生向けの授業も開始されています。
 私の勤務先の大学(石川県金沢市)では,卒業式も入学式も,予定通りに挙行することができました。卒業生の答辞や入学宣誓には,学生自身の決意と共に,震災で亡くなられた方々を追悼し,今も不自由な生活を強いられる被災者の方々を思う言葉が並びました。
 昨日も,震度6強の地震がありました。早く収まることを祈ります。

 新年度を迎え,仕事道具を一部新調しました。「単なる趣味」もいくつかありますが。

 まずはインク。セーラーの顔料インク「青墨」を使い始めました。用途は会議中の記録取りや,各種校務の経過を書き込むモレスキン用。文具店で,なるべくセーラーのペンで使うことをお勧めします,と言われて,ショーケースの中で20%OFFになっていたセーラー・プロフェッショナルギアスリムミニ銀(ブルー軸)のFを購入。さらに,別の店で1本1050円のハイエース・ネオも入手しました。
 ハイエースの方は軸が細く,速く書くとか長時間書くというのが私には辛いのですが,プロギアスリムミニはバランスもいいし,ペン先も当たりを引いたのか,インクがかすれることもなく,出過ぎて困ることもありません。

 レポートの採点には,相変わらず「色彩雫/冬柿」とウォーターマンの赤。
 今まではサファリやカスタム74,エルバンのインクローラーなどを使ってきましたが,これをパイロットのカスタム・ヘリテイジ92(F)にしました。スケルトンボディの吸入式万年筆です。今は色彩雫を吸わせていますが,なかなか鮮やかでよいペンになりました。

 2つを並べると,こんな感じです。プロギアスリムミニは,キャップをした状態では長さがヘリテイジ92の3/4くらいしかないのですが,筆記するときには,尻軸に切ってあるネジにキャップを留めます。
110407_03.jpg


 キャップで長さを稼いでいるだけで胴軸自体は短いため,コンバーターは使えません。
 この軸色も気に入っていますし,何より筆記の感触が抜群によいペン先。「青墨」はモレスキンでも裏抜けしないので,「プロギアスリムミニ+青墨」が,当面は仕事の定番になりそうです。

 勤務先の大学の授業以外の校務で,全学規模に関係する(と言っても,小さな大学ですが)仕事を初めて中心メンバーとして主導し,学長への報告などを経て,3月末に最後の仕上げを終えました。特に12月から今年3月までの追い込みは大変で,その仕事の完成記念に,自分にごほうび,ということで購入したのがこの2本。
110407_04.jpg


 イタリアのメーカー,スティピュラのヴェド・ヌーダ・ブルーとヴェド・ヌーダ・ロッソ(赤)です。どちらも限定品。ブルーの方は,だいぶ前に発売になったもので,ふだん利用している文具通販サイトでは,入手不能。他のサイトでも購入できず,ほぼあきらめていたのですが,「分度器ドットコム」にわずかに残りがあるのを発見。分度器ドットコムと4GATS(クアトロガッツ)のコラボによる革製ペンストラップと一緒に注文しました。ただ,発売からだいぶ経った限定品ゆえ,ウェブの情報が更新されてないままかも,と半信半疑だったので,買えたことにびっくり(嬉しい驚きですが)です。
110407_05.jpg


 写真だと伝わらないと思いますが,この2本は本当に美しいのです。使わないで飾っておきたいくらい。

 万年筆を校務に使い始めて約2年。いろいろなペンを試し,太さも用途に応じて使い分けられるくらいはそろえられました。この間,常時使用している最も気に入っているサファリ以外は,インクを使い切ったとき,使い切らなくてもだいたい3ヶ月に一度の割合で手入れして,入れ替えながら使ってきました。
 この4月からは,プロギアスリムミニ銀とカスタムヘリテイジ92が常時使用のペンになりそうです。



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