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氷室の日 [金沢]

 ごぶさたです。
 そろそろ前期も終盤にさしかかろうというこの時期ですが,まだ年度初めのどたばたを引きずったまま,どことなく慌ただしい日を送っております。

 今日から7月。
 以前にも記事にしましたが,今日は金沢では饅頭とちくわの日です。

 7月1日(旧暦6月1日)は,氷室の日。
 江戸時代,加賀藩は徳川幕府へ氷を献上していました。笹の葉と筵でくるみ,金沢から江戸の加賀藩邸まで運んだそうです。そのために,冬に雪をつめて氷を貯蔵しておくのが氷室(ひむろ)です。無事に江戸まで氷が届くようにとの願いを込めて神社に供えられたのが氷室饅頭。
 氷室から氷を切り出すのが「氷室開き」で,今年は6月24日におこなわれました。今から30年ほど前に,湯涌温泉観光協会が復活させた行事です。

 もうひとつの「氷室ちくわ」ですが,これはふつうに売っているちくわとはちょっと違い,ちくわの穴に細い青竹が通されています。青竹には殺菌作用があり,夏場でも日持ちがするとされ,そこから無病息災の願いを込めてこの時期に食べるのだとか。
 ちくわを焼くときに使う芯は普通なら外して売りますし,以前七尾の「のと食祭市場」でできたてを食べた「スギヨ(かにかまで知られてますね)」のちくわは,金属の芯を使って焼いていました。

 そしてもうひとつ,全国的には7月1日は,半夏生でした。金沢は関西の影響を受けていて,夕方買い物に行ったスーパーでは,「半夏生にはタコを食べる」とかで,タコの唐揚げが売られていました。私は関東で生まれ育ち,大学からこちらで暮らしていますが,関東では半夏生にはタコ,なんて聞いたことがなかったような。

 ところで,上に書いた「氷室開き」は金沢市郊外の湯涌温泉でおこなわれるのですが,湯涌温泉と言えば,昨年放映された「花咲くいろは」の舞台として有名になりました(私は全然観てないのですけど)。アニメの劇中に登場する「ぼんぼり祭り」を本当に開催するなどして(地元新聞に取り上げられたので知ってる),湯涌だけでなく石川県ぐるみで観光客を呼び込んでいます。実際,経済効果も上がっています。


タグ:年中行事
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